トレーラー
退廃の都市に蠢く穢れた欲望。汚れを啜り肥え太る悪鬼、狂鬼、天魔外道。
正義を語る言葉は要らない。物を言うのは金と力。
だから彼らは涙の代わりに血を流し、傷だらけの手で札束を掴み、差し出すのだ。
どうか奴らを殺してくれと。
彼女をこの汚濁から引き上げてくれと。
銃を持つ者はそれにどう応えるか。
導入A
札束の入った鞄を抱えた若い男が血まみれで事務所に転がり込んでくる。
男は虫の息で、居合わせたメンバーに金と写真を差し出し、「この男を殺してくれ」と言って意識を失う。
写真に映っているのは一目でヤクザと分かる、ギラついた精気を発散している男だ。
厄介なことになりそうだった。
導入B
ビューキャル・プロダクションの竹内と名乗る男が【ネゴシエイター】と接触してくる。
彼の依頼は人気アイドル【愛島カナデ】の引き抜き交渉。
引き抜き契約の予算にはアイドル一人を引き抜くには十分以上の額を提示され、PCの判断によっては上乗せも辞さないという。
愛島が現在所属するナゴミ・プロダクションには背後に新興の過激派ヤクザ・鬼刀会がついており、
引き抜き後につきまとわれ、更に関わりを持ったり金を取られるような事態を避けたいという。
「交渉の手段はそちらの判断に万事お任せします」
竹内が提示した報酬金額は、2000万円。